少年の視点を屈折した形で内包しているかもしれない少女たち(アンサー編)

id:LiveinTokyoさん。アンサーありがとうございます。さらにさらにアンサーです。いっぱい書き過ぎだよ。私ったら。
http://d.hatena.ne.jp/LiveinTokyo/20090530/1243691057

>男芸人は少年マンガが好き、女芸人は少女マンガが好きと仮定

というのが奇妙に成立しないような、気がします。不思議なのですが。
なにせ腐女子が古来から大量にいるのです。

この記事を書くにあたってやはり私の立場を明らかにしないといけないですね。私はドラゴンボール世代、性別は女性。マンガは人並み以上に好きだけれど、オタクというほどでもない(はず)、腐女子には興味があるもののさほど腐ってもないが、(同人誌は読みません。)BLの源流である萩尾望都あたりは大好き。
私は兄の影響もあり、北斗の拳はアニメを少々、JOJOはがっつり。ガンダムも初期は普通に見てました。スラムダンク幽遊白書は当然のようにクラスみんなで回し読み(@女子校)。私のマンガの素養は当時に育まれました。そして私の周りには少年マンガ読みがたくさんいました。非常に雑食で少年マンガ少女マンガ問わずなんでもかんでも読んでいたわけです。(私はヤング○○あたりとか、マガジンとかも読んでました。完全男子向けかと思われるヤンキーマンガなんかも好きでした。)

というわけで、実は完全男子向けアニメというのも女子は結構見ているような気がします。ここで忘れちゃいけないのが腐女子的視線なわけで、完全男子向けマンガは萌えるのに全く持って都合がいいのだと思います。私は兄がいた関係もあって男子向けマンガをかなり普通に読んでましたので多少特殊かもしれませんが、男子向けマンガは実はある程度以上の女子のマンガ読みには普通に読まれていると思います。ところが少女漫画はそうでもないですよね。一部の文学者が読むような(24年組とか?)やつ以外はあんまり読まれてない。そういう不均衡さがかなり少女漫画ネタを困難にしている原因だと思います。なので、お笑いファンではなくマンガオタクにうけるはずだと思ったわけです。完全男子向け(なはず)のマンガが実は女子にうけてるよっていうのは、二次創作である同人誌の数なんかを調べれば明かになりそうですね。そこまで詳しくないのですぐにデータを出せなくて申し訳ありませんが。

まだちょっと主観的な意見なので、いつかデータを取ってみたいと思います。

あ、そういえば南海キャンディーズしずちゃんドラゴンボールオタクでした。しょこたんも。(あえての芸人扱い。)実は少女漫画好きを公言する女芸人を見たことがないかもしれません。男社会にのりこむべく男勝りなしずちゃん腐女子しょこたんという、なんとも興味深いケースではあります。

あと、少女漫画がネタになりづらいのは、キャラクター自体よりも、その関係性、あるいはストーリーに主眼が置かれているためからかもしれません。少女漫画一部をネタとして切り取りづらいというのは確かにあるかも。確かに設定の荒唐無稽さという意味では確かに初年マンガの方が上ですね。(少なくとも最近は、24年組なんかはSFやら歴史ものやらありますから)日常の恋愛を扱う少女漫画はやはり多いですから、ネタにするのはなかなか難しいかも。

芸人とマンガについて考えるときに忘れられないのはオリラジです。ネタにマンガを組み込むというより、もうマンガについて語ってしまいそれを芸にしてしまおうとしているのは、もしかして初?なのかと思いますが、どうなんでしょうね。オリラジとアシスタントの女性がマンガについて紹介するというのをよしもとオンライン「マンガの日」と題してやってるんです。

オリラジオンラインのアシスタントだった久嬢由起子が完全少女向け漫画ばかり持ってくるのでちょっと疲れてしまって最近はあまり見てないんですが。オリラジ中田氏は少年漫画と少女漫画をなにかあまりに異質なものとして語っていたのもちょっと気になりましたし。ちょっと中田氏の少女漫画への知識不足が気になってしまってつらい。とはいえガラスの仮面の作者が登場したりしてなかなかすごい番組です。漫画を語る芸人であるオリラジは気になるところです。ただ、かなり批判的に見てしまうので笑えないのも困りものです。まあ本人たちが、「FunnyではなくInteresting」と言っているので笑えなくていいらしんですけど。一応笑いを見るときは一端白紙にならないと、とは思います。(ただ、オリラジはオタクの世界だけでなく批評の世界へ殴り込みをかけているとも思いますので、彼らのアカデミックバックグラウンドを考えてみても、がつんと批評しちゃってもいいのかなとは思ってますが。まあ、いずれ。)

また少女漫画が好きな、というか好きそうな男芸人もいそうです。ヨシモトでいうとネタにはなってませんが、ポテト少年団の中谷氏がシチサンライブのコーナーでミルククラウンジェントル氏とOLみたいに話すというコーナーでドラマではありますが、少女漫画を下敷きにした「メイちゃんの執事」あたりについてわいわいいいよねーと話してました。この辺りの人がネタを書いたら少女漫画ネタが出来そうではありますが、いかんせんネタを書く方じゃなさそうです。テレビドラマになった「花より男子」「イケメンパラダイス」「メイちゃんの執事」あたりのネタはやる人が出てきても良さそうですよね。でもそうすると少女漫画ネタというよりテレビドラマネタになってしまうでしょうか。
(kagariさんより補足してもらいました。ライスのシチサンでNANAの台詞のみをつかって質問に答えるってコーナーもありました。)

でもこうやって組み合わせを考えると色々問題がクリアになりそうです。折角問題を整理してくれたのに、アンサーが整理されておらず申し訳ありません。忘れないうちに思いついたことを書きちらしました。本当に思いつくままに書きましたが、私ももっと色々考えてみたいと思います。楽しい議論でした。どうもありがとうございました。