チーモンツアー@銀座 続きその2 (vs 銀シャリ編)

何をやったかまとめる系レポが相変わらず苦手です。なのでぽちぽち思い付いたことを書きます。

まずはネタ以外の部分から!今回の漫才ツアーは非常にミニマルなセットで、舞台上手に白い和紙に出番の人の名前を書いたものがあってそれを順繰りにめくっていくだけでした。つまりはほぼサンパチマイクのみがある舞台でした。

チーモンの二人は菊地氏がスーツ、白井氏がいつもの赤チェックジャケットに黒シャツ赤の細いタイ、ブラックジーンズにマーチンの赤茶のシューズでした。服装の記憶および描写の細かさに愛の違いが感じられますねw 白井氏に関してはあの赤い靴の時は靴下をそろえて赤にしてることすらチェックしてます。

なんでこんなこと書いてるかっていうと、他の方も書かれてたけど、銀シャリがすっごく面白くて比較してみたいからです。

銀シャリはなんともレトロ漫才師風な青ジャケ赤タイで、今回唯一のしゃべくり漫才。たぶん大阪風漫才を見慣れてないのとしゃべくりが近頃東京吉本に少ないおかげで新鮮にうつったので、場をさらってました。なんだろなー。よどみないうまいしゃべくり漫才ってすごいですね。細かい言葉のチョイスや間合いなんかの磨かれ方がすばらしかった。前チャート化した要素中で言うとパフォーマンスがずばぬけてた。そして東京陣に多いネタ中に笑っちゃったりするネタの綻びというか、良く言えばハプニングに対処しながらのアドリブみたいなものが一切なかった。そういうところが何か舞台にどっしりと根を下ろしている感じというか、いい意味でも悪い意味でも素が舞台でも見えちゃうのが魅力な東京Age勢とは違うなと思いました。
(同じ関西弁のベテラン風味漫才でも、ロシアンモンキーは東京でやってるせいか、漫才コントだったし、素も見えちゃうしで、チーモンと近いなって思いました。)

一方でチーモンは間のつなぎのトークが菊地氏が白井氏に「へたくそか!」って笑いながら突っ込んじゃうくらい、あえてのたどたどしさや素が見えるところが魅力なわけです。それでもチーモンのネタって発想がすごく面白くてわらえちゃうんですよね。そしてスタイルも漫才コントをつきつめたもので、より古典的なしゃべくりとはコントラストをえがいてましたね。

なんというかね、服装やネタにおいて様式美で古典な銀シャリと、例えば印象派のような技術的なうまさを犠牲にしてもおもしろいチーモンの対比が見えたような気がしました。どっちが好きかっていうのは好みだと思うんだけど、なかなか興味深かったです。

もう一つチーモンのネタを見て、おおっと思ったことも書いておきます。それはネタの後半部に三文字ゲームをしてたんですが、途中で白井氏が「タイム」って言ってなにやら色々菊地氏に説教みたいなことをするところがあって、がっつり漫才内コントに自分をしばりつけてたのをゲームならではの手法(タイム)で自分たちを自由にして脱線する手法ってのが加わったなあと思いました。これは特に長い尺でネタをやるときに有効だろうなと思うので面白いと思いました。(前もやってたような気もしますが。)

全体的に手法の新旧対決という感じで、おもしろいなあと思いました。
そして銀シャリがすばらしかったので、一緒にライブをやったのは観客にとってもチーモンにとってもよかったんだろうなって思いました。

にしても銀シャリを知ってる人が大半で驚きました。これっておそらく動画共有サイトのおかげだと思うんだけど、このすごい宣伝効果をよしもとは分かった上で動画削除してるんだろうな?若手の動画を消すってことは、他地域にファンを増やせないってことだ。それがどんだけ愚かなことか分かってんのかなあ。全く。ぶつぶつ。

えー、ライブ自体はとっても素晴らしかったし、これからチーモンを追っかけていくので、また気がつくことも増えると思います。何かまたあったら、ライブから時間がたってもちょこちょこ書いていこうと思います。

この夏はたのしいなあー。やっぱチーモンが大好きだわー。