1/14マヂカルラブリー単独ライブ

行ってきましたよ。マヂラブの単独に!!!
やー、なんというかね、野田君の人気に改めてびっくりしました。もう出てきた瞬間大爆笑だったのですよ。すごいなー。カリスマ?なの?
ちなみに、単独ライブと銘打ってはいるものの、ライパッチとの合同でしたので、各コンビ1時間づつくらいやってた感じでした。しかし二組が対照的で興味深かったですね。ライパッチがきっちり真面目に単独のフォーマットにのっとっていたのに対して、マヂラブは破天荒だった感じで!

ではマヂラブのネタ順など(ちょっとあやしいけど)
1.人間ていいな
ブリッジ(暗転中)ちゅーちゅートレイン熱唱(裏で)
2.脱出ゲーム
3.渡辺徹
4.スキージャンプ
5.片腕ナタゾウ(ここらへんだったと思うけどちがうかも)
6,赤いバラ演劇
7.初めてのお使い(卵、漫才のコントバージョン)
8.漫才 ものまねがしたいよ

1.まずは、野田君の伝説のピンネタで幕があきました。もうね、あのブリーフタンクトップ姿を見た瞬間、マヂラブファンは全員、「伝説のネタきたー!!!」ってなったと思うんですよ。正直今回のライブで一番盛り上がったのはここかもしれんってくらいの大ウケでした。これって、きっちりどういうシステムなのかをちゃんと説明した上で、積み重ねて行く結構丁寧なネタですよね。ついつい野田君のインパクトに気がとられてしまうけど。最後に村上(あえての呼び捨て)が「僕の出番はーっ!!!」って出てきてほっこりしました。

で、暗転するんですけど、ここでいわゆる若手ライブ で良くあるフォーマットであるVTRを流す段取りじゃなくて、野田君がカラオケでチューチュートレインを熱唱してるのが良かった。いい声だね。でもちょっと下手で笑えました。ふふふふ。どうも、マヂラブはいわゆる若手単独ライブのフォーマットとは、ちょっと違うものをやりたいみたいですよ。

2.次は脱出ゲームです。一緒に行った友人に聞いたんだけど、これって昔流行った脱出ゲームをネタにしたものらしいね。色々と謎を解けば部屋から脱出できるはずなのに、仕掛けがずさんだから、謎解きなしであっさり脱出できちゃうっていうw これもひたすら村上が前半奮闘して脱出しちゃって、野田君が(実は仕掛人)があわてて止めようとするっていう、なんだか、らしいネタでした。オチは野田君の「かーちゃーん、とかれたー!」でした。なんだか、野田君のこういう子供っぽさって、少年漫画ぽくてほのぼのします。

ここいらで気がついたんですが、どうもね、二人とも元ピン芸人だったせいか、比較的個人技が目立つネタが多いのですよ。しばらくどっちかが暴れてて、後半ツッコミというか、ネタばらしというかそういう感じでもう一方がからんでオチをつけるという構造が多かった。ちょっと不思議な感じのネタですね。そして、漫才師マヂラブを予想していたのに、ずーっとコントが続くのでそれも不思議でした。

3.なんか、ここらで村上にもいいところをやろうって感じで、唯一できる物真似?の渡辺徹をやってました。ボックス踏みながら、「わったなっべとおる、わったなっべとおるのーも、の、がたーり」と歌いながらショートコントを立て続けにやるんです。オチは野田君が渡辺徹のサインをもらおうとしたら、村上って書かれてたので、キレて、サインを前キックでぶった切る!っていうのでしたw なんていうか野田君の動きってもう全ての流れとかを凌駕して笑いに変えちゃうパワーがあります。すごい。

4.スキージャンプ
これは、無心に飛べば成功するって言われて、スキージャンプ選手の野田君が飛ぼうとするんだけど、よけいなことばっか考えちゃって失敗するっていうネタ。野田君が無表情でポーズをとったところで、録音したナレーションがかかるんだけど、マヂラブらしい不思議な台詞の羅列で面白かった。野田君は二回飛ぶんだけど、後半は脳内の言葉がラップみたいになってたりして。最後はコーチ役の村上がお手本として飛ぶわけですが、「肉食べターイ」って言い続けてやっぱり失敗してたw これもね、二人があんまり絡まないよね。台詞でコミュニケーションがとられてないっていうか。マヂラブの不思議な絡みの漫才が好きなので、そういうのももっと見たいなあって思ってしまいました。

5.片腕ナタゾウ
これは片腕がナタでできた男の子が、優しいのに空回る話。共に行った友人はモンスターエンジンの片手がぬうべえみたいに鬼の手になってるネタに似てるって言ってたけど、私はもっと古く映画のシザーハンズだなって思って見てました。最後にアニメっぽく、次回予告とかも入っていて、楽しかった。ちなみに、これは村上ピンでした。

6.そしてここいらから問題作が連発です。なんていうか、野田君たらブログとか見ると結構文章書くの上手だよね、文学的だよね?って思ってましたが、その才能が多いに発揮され出した感じ。なんだろう、野田君ってアングラ演劇とかも見て育ってきたの?なんだかそういうテイストがいかんなく発揮されていました。まずは視覚的なインパクトがすごかった。裸パンツに黒の全身網タイツをまとった野田君が登場して、意味不明な演劇をやりだすんですもの。カツラをつけかえつつ、一人二役演じてくれます。てか得体のしれない演技力がある!そして、だれでも心の中に赤い泥棒がいるんだ!とかアリス!とか叫んでたw なんかストーリーはあってないようなもので、アングラ演劇ぽさを演じているので、よくわからんのですけどね。で、そのミニアングラ演劇が終わると、村上が登場します。どうやら彼は2000人入る劇場で唯一の観客だったらしく、感想を求められます。が、当然わけわからん劇だったため上手く答えられずw 一応適当にあわせるも、最後はつまんなかった!とキレて帰ってしまいます。すると野田君が、「という経験のおかげで、私はアカデミー賞を取ることができました!」とか言い出します。さらっと場面転換するあたりとか、なんか良くできてて楽しかったです。アカデミー俳優野田君に下衆くサインを求める村上のキャラも良かったしw
なんかね、結構きっちり作り込んだ脚本があるところが魅力だ!って思いましたよ。
(ライブ後のトークによると、野田君が悩んで修行していたときに、代々木公園でこの演劇の部分を全部がっつりやっていたらしい!なにそれ、見たい!って思いました。すごいなー。どんななんだろう。)

7.そしてここで、満を持して、漫才の「初めてのお使い」のロングコントバージョンがきます。これねー、すっごく良くできてたよ。前半、村上は机でナレーションに徹していて、演者の野田君は卵を買いに行くんだけど、レジを通して買わないからつかまっちゃうっていういつもの下りを何回かやるんだけど、その後半がものすごく展開しちゃうんです。野田君はつかまっちゃってたから、その後おつとめを終えて解放されるんですが、そこから、なんとやくざになってしまうんです。ここいらから、村上もコントに参加して、野田君をヤクザ業に勧誘した鮫島を演じだします。そして、野田君はやくざとして上り詰めたあとに、何かやり残したことに気づき、もう一度おつかいに行くんです。そしてそして、大人になってお使いをやり通した野田君が実家に報告に行くと、そこには仏壇があって。。。なんと、おかあさんは亡くなっていたのでした。ちなみに、オチは村上の「お使い大成功!っておい!」っていう台詞でした。ここでも最後の台詞でがっつり落とすっていう構造で笑わせてました。でも仏壇とか、かあちゃんの下りは普通に切なくもなりました。脱出ゲームのネタで母ちゃんに甘えていたりもしたので、もしかしてあの母ちゃん死んだの?とか思ったりして、泣けます。本当にネタの展開の仕方がすばらしくて、感動的でしたね。脱出ゲームにもちょっぴりつながってるしさ。やー、よくできてる。さすが文才ある!と思いましたよ。

8.そして、ここでようやっと漫才がやってきました!野田君の入りの台詞が「漫才師です。漫才師でーす。」っていうものでした。もしかして、まさか、ここまでやってきたの全部漫才のフリ?だったんでしょうか?いつものマヂラブの漫才でとってもおもしろかったです。

やー、ここまで書いてきて思いましたが、マヂラブの単独ってものすごくよく構成されてましたね。最初はジャブ的なそれぞれのキャラ紹介的なネタから入り、だんだんと長くて凝ったネタになって、最後にそれをひっくるめてフリにして漫才をやるっていう。なんというか、音楽で言ったらコンセプトアルバムみたいですよ!すばらしい。そして、文章では伝わらない野田君の動きの面白さ、そしてたたずまいの迫力。これは今後の単独も楽しみです。
ただ、ほんのちょっと残念だったのは、わりとピンっぽいネタが多かったので、もっと二人が絡む感じのも見たかったなーっていうこと。それは漫才でいつもやってるから違ったことがしたかったんでしょうか?とはいえとってもとっても面白かったです。

良くも悪くもライパッチがすごくきっちりしたコントや漫才をやって、 VTRとかも流していたので、それに対して、野田君の不条理な存在感とか、さりげなく作り込まれた構成が際立って、マヂラブの才能を感じさせてくれました。ひじょーに良かった。次も絶対行くよ!と思える単独でした。初だなんてすごいー。

もっと面白さ伝わる詳細なレポを書かれている方へトラバさせて頂きます。
台詞まで書き起こされていて臨場感たっぷり!
ラフラブ。
(http://brownsuger216.blog12.fc2.com/blog-entry-412.html)