ライブスタンド2010:チーモンチョーチュウの初コナモンステージ

チーモンが初のこなもんステージ(メインのステージ)へ出演すると聞き、ご縁もあったので行って参りました。
いやあ、感動しましたよ。お笑いフェスというもの自体にわりと懐疑的だったんですが、行ってしまえば熱狂の渦にあっさり巻き込まれてしまいました。普段のお笑いライブと客層が違うせいか、熱狂がストレートでしたね。スターが出ればキャーって言っちゃうし、ちょっとしたボケなどで笑う笑うw
笑い声がうねるような状況というのは、正直M-1以上だったかもしれません。M-1はやはりシビアなお笑いファンばかりなので、ボケやツッコミが明らかに上手くいったときにしか笑いは起きませんから。ただの大人数の祭りということだけでは説明のつかない熱狂がやはり存在していたわけです。
で、その中でひときわ歓声を浴びていたのがチーモンだったのです。これはもう、ひたすら感動してしまいました。最初にサンパチマイクにDVDをくっつけてしまうという、罰当たり行為もチーモンらしくてよかったですねえ。やったらいけないだろうことに挑戦するところがとても素敵でした。観客も大喜びでしたし!(賛否両論があるかもですけどw)漫才も代表作の三文字ゲームの強盗でいつも通り、いつも以上にキレがあったと思います。今年に入ってからのチーモンは絶好調で、全く不調を感じませんが、ライブスタンドはテンションの高さもあってか、とっても良かったです。
しかしフェスってなんなんでしょうね、と考えさせられました。この熱狂、狂乱はどこからくるのだろうか、と。舞台はそれ自体がハレであり、日常であるケから分離した晴れがましい場所です。日常的に見ている舞台も十分にハレなのですが、AGE AGE LIVEはどこか身近で日常からの飛躍の度合いがやはり低いんでしょうね。なので、ライブスタンドのような圧倒的なハレの舞台を見ると、普段見ている芸人たちが異質に見え、異様な興奮を覚えたのかもしれません。ライブスタンドというもの自体が、その舞台に上がるものを否応なくスターへと変換させる構造を強固にもっているのでしょう。
ここのところ大スターが生まれなくなっていますが、もしかして吉本はそういった状況を踏まえ、強引にスターを生み出すべくライブスタンドをやっているのでしょうか。
当たり前の事かもしれませんが、ちょっとそんな事を考えました。