M-1準決勝感(いつも以上に乱文ですよ!)

M-1準決勝についてちゃんとレポを書くのがちょっとつらいわあ。出遅れてるし需要ないよね?てか、私のブログに完レポを求めてる人なんて来てないよね!やはり、色々お話したりブログ巡りをした結果、私はずれてるなと思いましたwどうも、お客さんを置いていったり引かせたりするような訳の分からないネタが好きみたいなのでw(チーモンねw)
それと、ある種の新鮮さだとか、どこに最前線があるのだろうか?ということに興味があったりするので、あまりに安定感がある人らに惹かれないみたいなんだよねえ。今回の決勝進出者には私のお笑いというものに対する既成概念を覆すような驚きが、さほど感じられないんですよね。
でもM-1は大衆性の獲得こそを目指していそうなので、私が好きなものはそもそも求められちゃあいないんだろうね、と納得納得。
多分だけど、私は今回の審査員の方とは全然見てるところが違うんですな。あははは。

例によって気になった人らだけ。決勝進出者についてもちょこちょこ。

パンクブーブー
彼らが決勝に行くなんて予想してませんでした。
私の中では彼らはKOCの東京03のようなイメージ。
すごく努力して完成されてて美しい漫才。ただし、私の好みとは違う。もう少しアヴァンギャルドさが欲しい。彼らは何かを破壊している気があまりしないのだ。まあもちろんアヴァンギャルドさなぞ笑いの必要条件では全くないのですけれど。
そして準決勝でやったネタは、一応漫才コントの様相を呈していましたが、『隣の家のクレーマー』という設定必要かな?と。途中からあまり関係なくなっていったように思います。
彼らがテレビタレントになってる姿も想像できないなあ。美しい漫才をやって劇場番長でいつづけて欲しいなあと思います。絶対外さないという安定感は素晴らしいですもの。

東京ダイナマイト
彼らもベテラン臭がすごいですよね。品川の漫才プリンスでも思ったんだけど、なんだか異色な人たち。でも一言口を開けば、独特な空気に引き込むのはすごいなあ。出てくるときにたっぷり時間をつかって、自分たちは他の出演者たちとは違うんだというのを印象づけたのはうまいなと思いました。

○ナイツ
どうしても苦手なのですよねえ。私は漫才は最小単位のコミュニケーションであり、そうあって欲しいと思っています。なので、塙氏がひたすらぼけて、それに解説をのっけるという一方通行感があるのがちょっと物足りないんですよね。去年のM-1 でナイツがブレイクして以降、こういうタイプが増えているように思います。大分違うけど、天狗の英語のスピーチを和訳するのも、コミュニケーションしないタイプのネタでしたね。コミュニケーションによる化学反応が起きないという意味で、言葉のやりとりによる爆発力に劣るように思います。笑わせるところも、言葉のチョイスと間が最重要になってしまうし。やっぱりライブな感じのする人間同士のぶつかり合いが無いのはちょっとなー。クールすぎるとでも申しましょうか。

南海キャンディーズ
彼らが面白いのは、山ちゃんのつっこみのボキャブラリーが豊富なのはもちろんのこと、彼のつっこみがしずちゃんへ向かうと同時に、山ちゃんへも向かっているからかなと思う。つまりはツッコミが同時に二つの機能をもっているから。二方向つっこみ。山ちゃんは本当に思っていた以上にすごいのかも。

あと、ちょっと気になってるのは持ちネタの数の問題。個人的には色々やってくれると楽しいんですけどね。せっせと劇場行く側としましては。
3回戦と準決勝で違うネタをやった人らと、同じのをやった人たちがいる。
同じのをやると、せっせと来ているヲタクの人にはよっぽどでないとやっぱりウケづらいように思う。でも何度やってもウケるネタもあるし。
ネタが多いのは天才型?一つのネタを磨き抜くのは努力型?って感じ?難しいとこだ。

続いて惜しくも落選しちゃったひとらについても

囲碁将棋『えのもとさん』
出来としては、いつもより早口になっちゃってる感じがして、彼ら独特の間合いがちょっと死んじゃってたのかなと思いました。でもまだまだこれからチャンスあるから頑張ってほしい。彼らのネタって、笑い飯に類するダブルボケなのかな。でも彼らが独特だなあと思うのは、このネタに特に顕著ですが、お互いのボケとツッコミがお互いを浸食し合っていく感じですね。明確な対立する個として二人が存在するのではなくて、どこかで溶解していくような感じ。仲の良い友達同士っていつの間にか考え方が似てきて、どちらの考えだったか分からなくなったりしますよね。そういう不思議な感じが出ていて面白いなあと思いました。その感じをネタに昇華してしまっているなんてすごい。
歌ネタもかぶせあって、混ざりあって訳が分からなくなるところが本当にすばらしいし。
得難い個性だと思う。好きです。

オリエンタルラジオ
私は動きのネタを評価する方法論を持っていないので、オリラジを今イチどう評価していいか分からずにいたのだけれど、ムーンウォークを見て、なんかちょっとおお!と思いました。
身体的なパフォーマンス能力がやっぱりずば抜けている。思うに、お笑いというジャンルにおいて、言葉を駆使したものがヒエラルキーの上という前提があると思うんですよ。なので、オリラジは評価されづらいんでしょう。そして実際武勇伝であれだけ売れても、彼ら自身どこか後ろめたさを持っていそう。それというのもおそらくは、お笑いヒエラルキーにおいて下位とされているから。でも、そういうヒエラルキーなんて、本来あってないようなものです。それを突き崩してこそなんぼなわけですもの。オリラジにはインテリジェンスやらコンプレックスやらを生かしつつ身体能力を生かしていってほしいなあ、なんて思いました。


しかし、漫才の現在性は、あるいは前衛性はどこにあるのか。分からなくなってしまいます。

なんか頭がぐるぐるしますねえ。
決勝も終わったらなんらかの解答が見いだせるかもしれない。と期待しております。



おまけ
拍手コメントありがとうございました。
コメ書きづらいブログですよね。ここw 
M-1は毎回楽しみな反面いいいいーってなるので、もうチーモンを集中的に見ていよう的な気持ちにもなってみたりします。ちょっと下の記事は熱くなってて恥ずかしいですが。
なんにせよ敗者復活どうなることやら!