サンキュータツオ氏の弁にオタクとして反論してみる

M-1のオンバト化、鳩山政権化
http://39tatsuo.jugem.jp/?eid=682

上の記事についてちょっと思うことがあったので。
サンキュー氏はM-1は新しさを求めるのをやめ、オーソドックスを勝たせるようになってしまったという点について嘆いているのだけれど、その中でちょっと気になる点があったので反論しておきたい。<M-1は、審査基準を変革しない限り、今後予定調和な番組になっていくのだろうと思いました。
これだけのメンバーをそろえながら、審査員が客席と「一体化」してしまい、安定してしまった。
客との一体化、視聴者との一体化を目指すのであれば、最初から審査員はいらない。
客席投票でよい。>

ちょっと客が新しいものを理解できない、と決めつけ過ぎではないかと思います。私から言わせれば、審査員の方がずーっと変なものを通さない頭固い人達だと思うから。少なくとも、予選審査員は演出とか視聴率とかが頭にあるだろうからね。だってねえ。LLRマヂカルラブリーについて書いた時にも言ったけれど、こういうちょっと不思議な手触りの芸人が通らないわけでしょう。ウケているのに。新しいのに!むしろ、お笑いが好きで熟成されてきている客のほうが、よっぽど通だし、好きでたくさんネタを見ているので、今どういうのが面白いか、新しいかを知っていると思う。
決勝に関しては、下の記事でも述べたように、減点方式で採点するようにいつの間にかなってしまっていて、それが問題だとは思う。でもそれでも客は減点式で見てないと思うよ。全然客と審査員の視点は違うと思う。
パンクブーブーが正当派すぎるっていうのは、確かにそうだとは思うからそこは同意なんだけど。
とりあえず予選と本戦の審査は別であり、テレビの前の視聴者とライブ会場にいる客はちょっと違うということをふまえないとね!と思いました。そして、客もばかにはできないぜってこと。テレビの前の視聴者だってこれだけお笑い番組あるんだもの、大分目が鍛えられてきてますよ!

えーと、新しいものをM-1に評価してほしいってとこには同意だけれど、客だって色々見てるし分かってんだよ!客席投票のほうがよっぽど新しい芸人が行ったよ!と思った次第です。