オノマトペの魔術師?☆

チーモンチョーチュウのネタの魅力の一つに言葉遊びのセンスがあると思う。今彼らが武器としている3文字ゲームが、言葉3文字で漫才を成立させるという、なんだか定型詩みたいなネタだし。他にも色々ある。言葉遊びとパフォーマンスが相まってなんだかおかしいネタがとても豊富。

チャーがつく言葉であるチャーハンとチャーシューを演じ分けて、チャーハンはかわいいという語感のイメージをを表現したり。オモチをかわいく言うとはまちに聞こえるとか。


あと忘れちゃ行けないのが擬音、オノマトペの使い方のセンスだ。擬音から造語を作ったりしながら言葉を転がしていく。一見幼稚にも見えるのだけれどチャーハンからヌチャーハンへと変えていくあたりとか。擬音と名詞が自由に戯れる。

歯医者ネタで歯を削るキュイーンっという擬音から、キューがつく言葉を延々と続ける下りとか。しょうもない感じもするけれど語感だけを楽しめる感じが結構ここちよい。なにより白井氏の高音で聞くとなにか独特なヴォイスパフォーマンスになっていて面白くって仕方ない。

ほかにもネタの時だけでなく、フリートークの時もちょくちょく不思議でちょっとぐろかったり、かわいかったりするオノマトペが飛び出す。

よく言われることだけれど、日本語にはオノマトペが豊富だ。日本のマンガを翻訳する際、一番困ったことの一つはギュイイイイインとか、グガゴゴゴゴゴとか少年漫画に特にありがちな擬態語を翻訳することが不可能だったことらしい。少なくとも英語圏には対応するオノマトペが存在しないため、非常に大変だったらしいのだ。結果、現在翻訳はせずそのままページにのっている。(これにはこういう擬音が絵の一部に組み込まれていて、そのままにしたほうが視覚的にもいいという理由もあったようだけれど。)

日本語の魅力の一つであるオノマトペで遊んだネタ。
もはやチーモンは詩人かもね!とかって思ったりしちゃいますよ。