批評

チーモンチョーチュウの魅力。漫才の快楽とは。:エクリチュールの裂け目に現れるパロール。

チーモンチョーチュウの春単独の予定がない。 という衝撃の事実を知り、先ほどからショックの中でチーモンが生で見られなくなるかもしれないという恐怖をなぜ感じるのか、なぜ生でないとだめなのかということについてふわふわ考えています。そして漫才という…

板尾ロマン第二回&333第一回

さて今回はオンタイムで見られなかったのですが、おっかなびっくりやっと東京吉本というかAGE AGE芸人の深夜レギュラー二本を見終えました。 はー、心臓に悪かった。ああ、しかしこの二本を見比べていやがおうにも浮き彫りになってしまったことがありますね…

漫才殺し

私はたった今世にも恐ろしいものを目撃してしまいました。 そしてそのために激昂しています。すいません。本当はこの記事は書かないべきかもしれませんが、自戒もこめて書きます。今日板尾ロマンの初回が放送されました。一つ前の記事で書いたように出演者は…

差し漫才:ブロードキャスト×チーモンチョーチュウ

9/18に浅草花月で行われたブロードキャスト主催の差し漫才に行ってきました。もともと前評判のいい、たっぷり漫才が見られるライブとの事で、チーモンとブロキャスの組み合わせなんて、絶対面白いに違いないと思っていました。そして噂によると長尺の漫才が…

紅十:千秋楽(思考の断片備忘録)

『紅十』千秋楽へ行ってきました。とても楽しかったです。そして私にとってはさらにコントについて考えるきっかけとなりました。 つまり、笑いと物語の関係性について。笑いや感動などをうみだす物語とはなんなのだろうか、そして必然なのだろうか?と。はっ…

漫才とコント比較:集約と拡散

漫才とコントは何がどう違い、何が共通しているのでしょうね。 漫才とコントを全く異なるジャンルのものとして、捉える事自体、もしやナンセンスかもなとは思うものの、やはりどちらかを得意とする芸人が多いのも事実で、多少気になる問題ではあります。以前…

視覚的な漫才

長らく放置しておりすいません。 どうもツイッターではじけております。 ゆるレポをあちらにと決めたらこっちでなかなか書けないものですな。と言い訳はさておき。前回少し触れていたチーモンの漫才の魅力の一つである、かれらのネタのもつ視覚的な想起力に…

チーモンチョーチュウ単独ライブ:感想走り書き

指折り数えて待っていたチーモンの単独ライブをやっと見る事が出来ましたが、期待以上の出来でした!というか期待には必ず応える底力を今のチーモンはつけたんだなあと思える楽しいライブでした!細かくはまた書くとして特に印象的だったことをメモ的に走り…

7/28 LLR単独ライブ: 暗いところで待ち合わせ

私にとっての二回目のLLRの単独ライブに行ってきました。さすがの出来でとても楽しかったです。二人のキャラクターが立っていて、とてもよかったです。そして、LLRは彼らにしか出来ない事をやっているという感じがあって、とても好きです。今回も色々ありま…

レッドカーペット終了

『レッドカーペット』終了で「レッド難民芸人」登場 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100726-00000012-rnijugo-ent上の記事がweb R25に載っていました。最近どんどんネタ見せ番組が終了していますね。エンタの神様も終わりましたし。こういった…

飛び出る御茶ノ水男子:3Dで見るお笑いライブ

2010年のライブスタンドの一つの目玉はAGE-MON STAGEでの3D映像を見ながらのライブ鑑賞だったのは間違いないでしょう。正直そんな技術はお笑いとは無縁だと思っていたのですが、これが案外面白かったのです! そしてその3Dを実に上手く使っていたのが御茶ノ…

ライブスタンド2010:チーモンチョーチュウの初コナモンステージ

チーモンが初のこなもんステージ(メインのステージ)へ出演すると聞き、ご縁もあったので行って参りました。 いやあ、感動しましたよ。お笑いフェスというもの自体にわりと懐疑的だったんですが、行ってしまえば熱狂の渦にあっさり巻き込まれてしまいました…

にしじツイッター事変(月刊エリートヤンキー)

最近twitterのことばかり書いてすいません。ましてやチーモンブログなのに、エリートヤンキーにしじのことばかり。まあ、それだけなかなかに面白い出来事だったので、もうしばらくおつきあいください。一応これは私の中でのエリヤンにしじ事変完結編のつもり…

LLR単独ライブ『銀色のシーズン』人形劇としての漫才

さてさて、オリエリタリのカガリさんにチケットを譲って頂き、2/6/2010、草月ホールに行ってきましたよ。LLRの単独ライブ。銀色のシーズンに関しては予習ゼロで行って参りました。さっき検索したら、田中麗奈の出てた映画か。把握しましたw さてさて面白かっ…

解説付きで見るM-1予選3回戦:LLRのマイクロポップワールド

第2部後編ではLLRも取り上げてました。 大吉さんが、「無限大に出入りしている僕としては落ちたのがショックです。」と言っていました。そして「ネタの作りかたの次元が違いますよね。僕たちなら絶対時事ネタいれたくなりますよね。恐いですよね。言葉遊び…

解説付きで見るM-1予選3回戦:マヂカルラブリーのノイズ漫才

よしもと見ホーダイにはりけーんずと華丸大吉が解説を加えているM-1の2回戦と3回戦がアップされました。 2回戦はちょっと、まだまだがんばれーって感じの人たちがピックアップされてましたが、3回戦はなかなかの人気者も取り上げられていて面白かったで…

カリスマ芸人待合室感想(続き)親密な空間:見られる観客

イシバシハザマのシチサンでもちらっとカリスマ芸人待合室について触れてましたねー。最近、イシハザ、グランジ、チーモンがあそこにいっつも呼ばれる吉本若手らしいですよ。さて、私はここんとこずーっと、カリスマ芸人待合室についてふわふわ考えたり思い…

漫才中漫才

id:LiveinTokyoさんが漫才中漫才をやってるコンビの例をあげられていたので、私も知ってる中でいるかしらん?と考えてみました。そしたらなんだか2008年のM-1でサンプルがいるような気がしましたよ。 http://d.hatena.ne.jp/LiveinTokyo/20090730/1248961084…

チーモンツアー@銀座 続きその2 (vs 銀シャリ編)

何をやったかまとめる系レポが相変わらず苦手です。なのでぽちぽち思い付いたことを書きます。まずはネタ以外の部分から!今回の漫才ツアーは非常にミニマルなセットで、舞台上手に白い和紙に出番の人の名前を書いたものがあってそれを順繰りにめくっていく…

漫才コントに縛り付ける: 三文字ゲーム

チーモンのネタって漫才だけどコントだよなあってのが多いと思ってました。 そしたらそういう漫才コントってのもなかなか歴史があるものだったんですね。 LittleBoyさんのブログに、手数を増やすということが漫才の一つの必要十分条件になっていく流れがまと…

ライス: 連れ出し喫茶(結界崩壊)

6/19のAge Age Liveでのライスのネタがえらい面白かったんですよね。やーこういう下ネタ好きー。 http://www.youtube.com/watch?v=IyNQj0wME_I:Movie このネタは、連れ出し喫茶に来たという設定で、客の関町氏が客席の女性客を連れ出そうとしてねめ回すとい…

お笑いをサポートするということ(LiveinTokyoさんへのアンサー編)

id:LiveinTokyoさんが、「グーグル化するお笑い。」という面白い記事を書いていらっしゃいます。 http://d.hatena.ne.jp/LiveinTokyo/20090604/1244108854 ちょこちょこコメをして、長いお返事をいただいていたのですが、またしてもアンサーが長くなりすぎて…

お笑い芸人のクィア要素について(またまたアンサー編)

id:LiveinTokyoさんにまたアンサーいただいたので、ネット対談な雰囲気をあえて楽しみつつまたさらにアンサーしてみようと思います。 http://d.hatena.ne.jp/LiveinTokyo/20090531/1243700095ジェンダー論にはいずれ踏み込まないといけないと思っていたので…

少年の視点を屈折した形で内包しているかもしれない少女たち(アンサー編)

id:LiveinTokyoさん。アンサーありがとうございます。さらにさらにアンサーです。いっぱい書き過ぎだよ。私ったら。 http://d.hatena.ne.jp/LiveinTokyo/20090530/1243691057>男芸人は少年マンガが好き、女芸人は少女マンガが好きと仮定というのが奇妙に成…

少女漫画ネタ見たいなー

さて、先日のニコニコ動画での生放送とよしもとオンラインが同期してやっていた企画を下敷きにしつつid:LiveinTokyoさんのエントリを読んで考えたことを書きます。 http://d.hatena.ne.jp/LiveinTokyo/20090530/1243670730 なんで少女漫画のネタがないのかと…

メモ:恐るべき子供たち

kagariさんのブログで無邪気についての考察を読みました。 http://oet.jugem.jp/?eid=340 あちらのコメにも書いたのだけど、自分用メモとしてこちらにものせておこう。一部の芸人さんに見られる残酷な無邪気さについてのエントリでした。>もしかして無邪気…

怒。女芸人論。☆

「女は笑いに向いているか?」柳原可奈子が切り拓くお笑い男女平等社会 http://www.cyzo.com/2009/05/post_2091.html この記事にはとても違和感があります。以下、フェミ的なことを書きますので、読みたくない人は飛ばしてください。そしてちょっと怒っても…

BLネタはゲイ・ホモネタとは異質(御茶ノ水男子をきっかけとして)☆

最近の流行なんでしょうか。ホモネタをやるコンビってのが、ほんとーに今時の若手には多い気がします。 特に、Age 芸人にはホモネタやるひとが多いし、チーモンチョーチュウもそのうちの一組だと思います。腐女子受けを意識してるのかと思ってたんですが、ど…

チャート式分析へのコメントのお返事(コント編)☆

コントをチャート化してみよう。編です。kagariさんからコント師だったらどういう要素が抽出されるか?ということについてコメントをいただきました。私が今気になっているコント師であるライスとしずるについて考えつつ、以下長文のお返事と私なりの考えな…

漫才をチャート化してみよう。☆

物語の消失とかいろいろ考えたりしている中で、うっすらぼんやり考えていたことがあるんです。色々分析する際に漫才師のどこを評価するかっていう問題があるなあと思うんですよ。つまりは漫才について考える上で、いくつかの要素に分解して考えたほうがいろ…