板尾ロマン第二回&333第一回

さて今回はオンタイムで見られなかったのですが、おっかなびっくりやっと東京吉本というかAGE AGE芸人の深夜レギュラー二本を見終えました。
はー、心臓に悪かった。ああ、しかしこの二本を見比べていやがおうにも浮き彫りになってしまったことがありますねえ。
それは、これはテレビ番組なのか否かということ。あるいはテレビ番組としてお笑いファンが期待している水準に達しているか否かということでもあります。もしくは番組を制作する側の力量というようなものが見えてしまった結果かもしれません。
板尾ロマンについてチーモンの編集がひどくて漫才の面白さが伝わらなかったことがショックで、前回の記事でつらつら書いてしまった訳ですが、まあ二回目も大差なかったですねえ。若干チーモンのは編集が見やすくなってたかな。しかし、3文字ゲームのコンビニ強盗ネタだったために、防犯カメラを意識した映像で、比較的遠目のカメラアングルを多用していたため、二人の表情があまり見えず、笑いづらかったなあ。というか笑えなかった。漫才というのは二人の表情や掛け合いが見えないとつらい。上からの俯瞰アングルが多くて表情が見えなかったのは多いにマイナスですね。もったいない。心の底からもったいない。まあ、もう今回でこういうネタ見せは終わるみたいだし、もう忘れてしまいましょう。チーモンには次回からのロケコントに期待。そういう瞬発力や発想力が求められるものの方がきっといいさ、きっとそうさ!

で、次は前回予告して書いていなかった御茶ノ水男子
んー、この組は比較的見れたんじゃないでしょうか?というのも、彼らのカメラワークだけしっかりしてたし、細かい工夫がされていたから。そしてこの番組が代表ネタをバージョンアップさせると言いつつ、実はドラマ仕立てにしているだけだったりするので、演技派であればあるほど見やすい。御茶ノ水男子>ジューシーズ>チーモン=スリムクラブくらいな感じかな。ドラマ風へのなじみ度からいったら。
要は御茶ノ水男子は演技力があって見やすいんですね。(それでも冒頭ではコント的演技に違和感を覚える演出なんだけど。)そして、ドラマ部分とコント部分、最後のキスシーンなどでフィルターあるいはエフェクトを変えて雰囲気を変えて、映像として入りやすくしていたし、キスシーンでは下手なカメラが演者のまわりを回り、なんかきらきらが飛ぶという演出で、べたさが笑いやすい構造だった。まあキスを明らかにしいはし氏がいやがってるなーとかつっこみどこはありますが、少なくともミニドラマだと思えば良かったと思います。ただまあ、ミニドラマがやりたかったの?みたいな疑問はぬぐい去れないので、この番組内では良かった!という感じではありました。

いやいや、大分厳しい事書いてしまいましたが、やはりね、テレビ番組として視聴者が期待する水準のカメラワークや編集レベルに達してないのは問題だと思うんですよ。深夜だからいいんだって言われちゃえばそれまでですけど。youtubeとかで素人が上げてる動画だったら特になにも思わなかったでしょうしね。いやあ、自分がテレビにこれだけ多くのものを求めてると知ってある意味新鮮ではありましたけどねえw

そして、そういうことを痛感したのは、比較したくなくても333と比較してしまったからで。いやあ、333はうまいですよ。作り方が。さすがロンハーのスタッフですよね。誰でもおいしくなりやすいどっきりを仕掛け、そして、衣装やテロップを色分けして、出演者をほぼ知らない視聴者にとっても、コンビの区別がつきやすい。つまり、視覚的にも見やすく分かりやすい。
少なくとも333はテレビ番組として成立していました。

無自覚だったのですが、私は映画は監督で選ぶくせに、テレビ番組は比較的出演者で選んでいたんですよ。でもね、やはりテレビ番組も制作者が誰かっていうのが大事なんですねえ。うーむ。妙にテレビ番組とはなんぞやってことまで考えてしまいました。

はてさて。

とりあえず板尾ロマンでの悪夢の(少なくとも私にとっては)ネタ見せが終わりました。町中でのロケシチュエーションコントになれば、もやさまとかゆるいロケを面白くするのが得意なテレビ東京の本領発揮になるはず!(ですよね?まだ不安w)
来週からに期待しますよー!よろしくお願いしますよー!

どきどき。
チーモンのへんてこさが出ますように。御茶の演技力が発揮されますように!